⑤後遺障害等級14級:過失割合5割を2割に下げ、保険会社の提示額より130万円増額できた事例
大阪市在住
Kさんは車で直進中、右側車線から突然相手方車両に割り込まれ、相手方車両と衝突して頚部・腰部・両膝捻挫の傷害を負いました。治療しても痛みがなくならず、後遺障害等級として14級が認定されました。Kさんは、自分には落ち度は全くなかったと思っていました。
ところが相手保険会社から提示された金額は約90万円で、過失割合がKさん5割相手方5割となっていました。Kさんは納得がいかず当方に相談に来られました。
確かにKさんの事案は、基本的にはKさん側にもある程度の過失が認められる事案でした。しかし、相手方は合図をしておらず、直前割り込みをしており、著しい過失が認められるべき事案でした。基本的な過失割合は修正され、相手方の過失が8割から10割認められる可能性のある事案と判断し、250万円程度に増額できる可能性があるとKさんにお伝えしました。
上記のような当方の説明により、Kさんは当方への依頼を決心されました。
相手保険会社に連絡を取り、交渉を開始しました。基本的な過失割合は修正されるべきであり、相手方過失は10割だと主張しました。
しかし相手保険会社は相手側過失10割をどうしても認めず、相手方過失割合8割以上での和解は示談では不可能となりました。
Kさんとの間で、訴訟するか否か協議しましたが、相手方は「合図した。」と争っており、相手方合図なしの立証は難しい事案でした。訴訟を提起しても相手方過失8割以上は認められない可能性があります。Kさんは早期解決を望んでおられましたので、Kさんの過失割合を2割とする案(Kさんへの支払額は約220万円)で合意することにしました。受任から解決まで約1か月のスピード解決となりました。
相手保険会社の過失割合に納得できない場合は、相手保険会社の提示する過失割合が正しいかどうか弁護士に確認すべきです。