解決事例16
後遺障害認定前から受任し、14級を認定させ、14級ながら12年分の逸失利益を認めさせた事例
依頼者情報
20代後半 女性 後遺障害14級 箕面市在住
症状名
右膝内側側副靭帯損傷・頸椎捻挫
事故状況
横断歩道を歩いていたところ、右折車が後から衝突してきた。
相談に至る経緯
事故後、膝の痛みが残ったということで、後遺症認定前の段階で当事務所に相談があった。
結果
事故後、痛みが残っているので、14級を取れる可能性のある案件であった。認定がされないことがないように、依頼者の通っている病院に同行をした。
かなり高圧的な医師で、弁護士が同行をすることを嫌がったが、医学的な問題ではなく、認定機関が重視しているポイントや必要となるテストについて説明をし、協力してもらった。結果として、認定機関が重視する点について詳しく書いた後遺症診断書を作成していただき、14級の後遺障害認定を獲得することが出来た。
事故後に痛みが残っただけでは、14級だと5年、12級だと10年程度の逸失利益しか認められないケースが多いが、痛みが依頼者の仕事にどれだけの支障を来たしているのかを丁寧に主張・立証し、5年では補え切れない損害であると保険会社を説得した結果、12年分の逸失利益を受け取ることができた(年収の5%の12年分)。
病院への同行による後遺障害診断書作成の補助と保険会社との交渉によって、通常よりも多い逸失利益を獲得することができた。このケースは裁判機関に行くことなく、解決することができた。
解決ポイント
医師が杜撰な後遺症診断書を書くと、本来とれるはずの後遺症等級が取れなくなる可能性があるので、後遺症認定前に相談に来られたのがよかった。また、依頼者の仕事への支障を具体的に主張したため。通常では考えられない12年分の逸失利益を認めさせることができた。