解決事例23

後遺障害等級14級に認定されたが、休業することもなく勤務できていたことから逸失利益について3.5年分で(総額120万円を300万円に増額して)和解した事例

依頼者情報

40歳 男性 吹田市在住

 

症状名

頚部痛・頚部運動制限・頚椎捻挫・頸髄損傷性両上肢麻痺

 

事故状況

車を道路左脇に止めて作業をしていたところ、加害トラックが後方から追突してきた。

相談に至る経緯

後遺障害等級14級が認められた依頼者は、交通事故損害賠償についてある程度調べて保険会社担当者と交渉を開始した。交通費については勤務先から通っていたが、自宅からの交通費を請求した。ところが、保険会社担当者は勤務先からの交通費しか認めず、慰謝料や逸失利益について嘘ばかりついて依頼者を丸め込み総額120万円の支払で終了させようとした。そのため依頼者は怒ってしまい、保険会社担当者も感情的になり、保険会社担当者から弁護士に交渉相手が変わってしまった。そこで当事務所に相談に来られた。

結果

依頼者は当事務所に相談に来られたが弁護士特約に入っていなかったため、増額する賠償金よりも弁護士費用の方が高くなるのではないかと依頼を躊躇しておられた。しかし、弁護士は、少なくとも150万円以上増額できそうであること、弁護士費用を支払っても十分に利益を得られること、増額した金額より弁護士費用が高くなるようなことしないと説明した。その結果、依頼者は当事務所に依頼された。弁護士は相手弁護士と交渉を開始し、通院慰謝料を約60万円から120万円に、後遺症慰謝料を35万円から110万円に増額させた。逸失利益については、5年分の119万円を請求したが、依頼者が休業もせず勤務を続けていたことから、相手弁護士は2年分しか認めなかった。弁護士は、訴訟に移行すれば3.5年程度認められる可能性かあることを主張立証し、相手弁護士にそれを飲ませることに成功した。その結果、逸失利益として約90万円取得することができ、既払い金30万円を差し引いて、当初呈示金額120万円を300万円(170万円の増額)に増額させて解決した。
 
 
 

解決ポイント

弁護士に依頼したので、170万円増額することができた。ただ、保険会社担当者と依頼者が険悪な状態となってしまっていたため、保険会社の決済が取れず、増額交渉がうまくいかなかった。保険会社担当者と交渉する前に依頼しておられれば、もう少し上乗せできた可能性があった。

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